
2024/12/23 ルビー色のまなざし … 琵琶湖のハジロカイツブリ(草津市)
先日、久しぶりに水鳥を眺めながら、琵琶湖岸をゆっくりと歩いてみた。日差しはあったものの、風が少々強く、体感としては、かなり寒いと感じながらの散策になった。水鳥の数は少なく、体色の白い、冬羽のカンムリカイツブリだけが目立っていた。ただ、この日は、ハジロカイツブリが岸近くにいて、どんどん近づいてきてくれた。その間、一度も潜水することなく、水上を飛ぶアカムシユスリカを食べているように見えた。おそらく食事に夢中で、僕の存在に気付かなかったのだろ。ルビー色のまなざしを、すぐそばでワンショット。
(Canon6D ISO 100)

2024/12/16 小春日和 … ムラサキツバメは、寝たり起きたり(草津市)
初冬のマテバシイにムラサキツバメが飛んできた。成虫で冬を越すムラサキツバメは、一か所に集まって集団で越冬する習性がある。今の時期、気温の低い朝のうちは、1枚の葉に集まって眠っているが、日が昇り、気温が15度ほどに上がって来ると、倒していた羽を起こし、日当たりのよい葉に向かい飛びはじめる。そして羽をいっぱいに開き、長い時間日光浴をする。起きたては、警戒心が薄く、すぐ近くで羽を広げたようすを撮影することができる。そして午後1時ごろになると、朝いた場所へ戻ってきて、再び集団になる。
(Canon6D ISO 100)

2024/12/09 虹色の集団越冬 … 小さなキモグリバエ(草津市)
マテバシイのドングリを撮影していると、少し奥の葉に日の光が差し込んでいて、そこに何か虹色の小さな塊が見えた。「あれは何?小さな甲虫?」・・近づいてみると、なんと、体長3mmほどの、小さなハエの集まりだった。光の当たる角度で、それぞれの羽が虹色に見えて、それが並んで塊になっているため、葉が輝いて見えていたのだ。ハエの名前は、全く分からないので、帰宅してから調べてみると、キモグリバエの仲間らしいことが判明。集団で冬を越すことが記されていた。規律正しい整列に感心させられたワンショット。
(Canon6D ISO 100)

2024/12/02 街の朝 … ベランダからのトワイライトタイム(草津市)
日の出前や日没後に、空の色が茜色や深い青色に変化する時間帯を、トワイライトタイム、マジックアワー、ブルーモーメントなどと呼ぶことがある。この時間帯の空は、誰が撮っても、それなりに芸術的な写真に見える。この日の日の出は6時41分と記されているが、金勝山がある分それよりも遅くなるはず。この写真の撮影時間は6時12分、太陽が山の端から顔を出したのが6時56分。刻々と空の色が変わっていく、日の出の定点を撮ってみたが、完全逆光なので、RAW現像時に色味を合わせるのが、少々難しい。
(Canon6D ISO 100)

2024/11/25 落葉 … イロハモミジが舞い落ちる(栗東市)
気温が一気に下がり、今年初めて比良山頂にうっすら雪が積もっていた。早めに色づいた木々からは、風が吹くとハラハラと葉が落ちてきて、落ちた葉が次の風で少し遠くへ飛ばされていく。猛暑の影響で色味の悪いモミジ葉も、透過光で見ると、それなりに彩られて見える。青空を見上げながら、透過光に染められた落葉を狙う。すぐそばで、ジョウビタキが葉に付いた虫を狙っていたり、藪の中をウグイスが「チャッチャ」と鳴きながら移動していたり、いつもと同じ秋がそこにある。
「一枚の紅葉且つ散る静かさよ」(高浜虚子)
(Canon6D ISO 100)

2024/11/18 秋のアゲハ … コスモス畑のナミアゲハ(京都市)
コスモス畑にナミアゲハがやって来た。羽が美しいところを見ると、羽化からそれほど経っていないのかもしれない。羽色がアイボリーなのでオスと分かる。この時期のアゲハは晩夏に生まれたアゲハで、早めに生まれたアゲハだと、羽が切れてボロボロになっていたりして、写真モデルとしては、痛々しすぎる。生まれたてのアゲハは、体力をつけるためか、脇目もふらず、一心に蜜を吸っているため、警戒心も薄く、すぐそばで撮影することができる。
「薄紅のコスモスが秋の日の何気ない陽だまりに揺れている・・・」
(Canon6D ISO 100)

2024/11/11 ラッキーな朝 … 富士山の小さな笠雲(富士市)
笠雲は、富士山のように標高の高い独立峰の山頂に出現する雲で、見られる場所は限られていて、気圧配置の条件なども重なり、いつでも見られるわけではない。かなり昔に、北海道羅臼岳にかかる笠雲を撮影したことがあるが、デジカメ時代になってからは、笠雲に出会うことができずにいた。先日、栃木へ行く途中。富士山を見ていこうと、休憩を兼ねて、東名の富士川サービスエリアに立ち寄った。その日は、午後から天気が下り坂、笠雲が出るかもしれないと、車内で夜が明けるのを待つ。ラッキーな朝、小さな笠雲が山頂にふわり・・・
(Canon6D ISO 100)

2024/11/4 秋をお届けします … 駒止めの滝(那須郡)
那須の標高の高い山は、すでに色づいていて、ミズナラはドングリを落とし、葉を落としはじめ、ダケカンバは、すでにすべての葉を落としていた。この日は午後から雨予報だったが、滝に到着した時には、まだ日差しがあり、今年最初の秋色を撮影させてくれた。紅葉に彩られた崖上に集まった青色の水が、白糸の束に変わり、断崖を勢いよく流れ落ちると、また青色の水に戻る。滝の名は「駒ヶ滝」別名を駒止の滝。昔は、葉が落ちた後にしか見られなかった滝に、観瀑台が作られ、誰もがこの風景を堪能することができるようになったそうな・・・
(Canon6D ISO 100)

2024/10/28 旅の途中かな? … オオキンカメムシ、アベマキの葉裏(草津市)
アベマキのドングリを撮影していると、葉裏にオオキンカメムシがいた。体長が20mmを越える大きなカメムシで、赤い体に人面のような模様がある。生態については謎が多く、暖かい地方で、集団冬越した個体が、冬眠から覚めると、突然姿を消し、夏には北海道でも見られるようになるそうだ。幼虫はアブラギリの実を吸汁しながら成長するらしいが、僕は京都植物園でしかアブラギリを見たことがない。少し調べて見ると、10月中旬、京都植物園のアブラギリに、たくさん集まっていたという記録があった。
(Canon6D ISO 100)

2024/10/21 ここは休憩所ではありません … ニホントカゲひと休み(栗東市)
林道の土壁で穴掘りをするハンミョウに出会った。おそらく成虫越冬するための、土穴堀りだろう。そんなようすを撮影しながら、じっと観察していると、顔なじみのニホントカゲがやって来た。尾が青いことから、幼体ということが分かる。この子は何を思ったのか、林道沿いの溝の縁をこちらへ歩いて来て、僕の靴の上で、じっと動かなくなった。靴が温かく、昼寝の場所には、ちょうど良かったのかもしれないが、こちらは動くに動けない。しばらく辛抱したものの、もう限界。そっと足を動かすと、もと来た道を帰っていった。
(Canon6D ISO 100)

2024/10/14 「はかなさ」とは裏腹 … 大顎開いたアリジゴク(栗東市)
アリジゴクとは、ウスバカゲロウの幼虫。ウスバカゲロウと言えば、「はかなさ」を象徴するような昆虫だが、変身前の姿がアリジゴクとは、どうしても結びつかない。先日、林道の崖にアリジゴクの巣が、いくつか並んで作られているのを発見。その中の一つ、幼虫が活発に砂を巻き上げていた。食事後の巣の手入れなのか、巣作り中なのか分からないが、大顎で大きめの砂利を挟んでは、外へ投げ飛ばしていた。このまま成長し、土団子を作りその中で蛹になり、成虫に変身するらしい。いつか、その瞬間を見てみたい。
(Canon6D ISO 100)

2024/10/07 お尻は痛くないのか?(その2) … トノサマバッタの産卵(草津市)
先週、マダラバッタが産卵していた砂地で、今日はトノサマバッタが産卵していた。ポジフィルム時代に、産卵を撮影したことがあるが、その後は産卵シーンに出会うことがなく、撮影できずにいた。マダラバッタの産卵撮影の時、この砂地まわりに、トノサマバッタがいることを確認していて、もしかしたら産卵シーンが撮れるのではと、期待していた。産卵中のトノサマバッタは、近づいても逃げていかないことを、昔の撮影体験から分かっていて、産卵シーンにさえ出会えれば、撮影はそう難しくはない。そっと近づいてワンショット。
(Canon6D ISO 100)

2024/9/30 お尻は痛くないのか? … マダラバッタの産卵(草津市)
この砂地には、一歩踏み出せば、3〜4匹が同時に飛び出すといった感じで、たくさんのマダラバッタが生息している。砂地の中にまばらに生える、緑色の草と枯草が混じりあう場所にいると、それと保護色になって飛び出すまで、そこにいたことに気づかない。35℃を超える炎天下で
産卵するバッタを見つけた。固くしまった砂にお尻で穴を開けて、地中に産卵するのだが、お尻が痛くならないのかと心配してしまう。不思議なことに、この場所のマダラバッタのメスは、赤色個体の出現率が高く、その濃淡も様々で面白い。
赤色個体はこちら
(Canon6D ISO 100)

2024/9/23 チョッキリは木を切るヘイヘイホー … コナラのドングリ落とし(守山市)
ハイイロチョッキリのコナラ枝切り、一部始終を観察撮影。体が小さいことで、この撮影は、運が8割を占める。まずブレを防ぐため、風がないこと、マクロレンズで十分近づける位置にいてくれることが、必須の条件になる。目線の高さで、コナラのドングリ近くの枝にたたずむ彼女を発見。しばらくすると、枝切りを開始。枝に軽く切れ込みを入れると、向きを変えてドングリに向かう。穴を開け、産卵すると、切り込みを入れた場所に戻り、さらに深く切り込み、ドングリごと地面に落とす。およそ1時間半の大仕事。
枝切り一連はこちら
(Canon6D ISO 100)

2024/9/17 愛のシンメトリー … ナミアゲハの交尾(守山市)
コナラのドングリを見ていると、連結したナミアゲハが飛んできて、すぐ上の葉にとまった。早速、撮影を開始。羽色が黄色い方がメスで、交尾時にはメスが上になる。周りには他に3匹程度のオスが飛んでいて、時々交尾をしているメスを奪おうと、アタックを仕掛ける。それを嫌がってか、ペアは少し離れたエノキに移動し、美しいシンメトリーを見せながら交尾を続けていた。交尾は2時間近く続いていて、僕の次の撮影への制限時間を越えてしまい、最後まで観察することができなかった。
本日の交尾シーンあれこれはこちら
(Canon6D ISO 100)

2024/9/9 意外と近くにいるんです … ルリモンハナバチ(彦根市)
「幸せを呼ぶ青いハチ」ともいわれるルリモンハナバチ。一見、珍しいハチと思うかもしれないが、この季節、あちらこちらに現れる。気づかれない理由の一番は、体が小さいため、飛んでいると体色が黒色のハチに見えること、林下などでは、地面付近に咲くアキノタムラソウなどで吸蜜していて、しゃがみ込んで、しっかり見ないと、それと気づかないこと、などがあげられる。2m四方の、このアキノタムラソウ群生地には3匹が同時に吸蜜していて、幸せを撮り放題。ミンミンゼミ撮影の休憩を兼ねて、木陰でのワンショット。
(Canon6D ISO 100)

2024/9/2 アリの集団攻撃? … ではありません!ムラサキツバメ(草津市)
マテバシイの根元で、地面を歩く蛍光色の幼虫を見つけた。幼虫はムラサキツバメというチョウの幼虫で、大きさは20mmほど。よく似たムラサキシジミと同様に、幼虫は体からアリが好む物質を出し、アリを呼び寄せることで、アリに身を守ってもらう共生関係にある。なぜ地面を歩いているのかというと、これから落ち葉の下に潜り込み、落葉に隠れるようにして蛹に変身するための場所探し。マテバシイはムラサキツバメの幼虫の食草、地面で蛹になり羽化すると、成虫のまま冬越しをする。酷暑の林下で見つけた小さな命。
(Canon6D ISO 100)

2024/8/26 落雷 … 自宅から稲妻を狙う(草津市)
台風10号がすぐそこまで来ている。そのせいで、大気の状態が不安定、東西南北を問わず、積乱雲が立ち上がる。東側に当たる栗東市方面に雨柱ができたかと思えば、今度は西側の琵琶湖に雨柱ができる。午前中は、汗だくになりながら、ミンミンゼミの撮影、午後からは部屋を行ったり来たりしながら雲、雨柱の撮影。夜には守山市方面に見えた落雷を撮影。どこに落雷するか分からないので、部屋の窓から落雷位置を予想し、カメラをセット、電磁レリーズを使い、バルブで撮影。一番明るく輝いた稲妻がこのワンショット。
(Canon6D ISO 100)

2024/8/19 見たことありますか? … アブラゼミの交尾(草津市)
酷暑の中、桜並木などを歩いていると、セミの声が響き渡ります。鳴いているのはオスだけなのですから、メスも合わせると相当な数がそこにいるはずです。さて、これほど生息数の多いセミですが、セミの交尾を見たことはありますか?何年も野山散策している僕でも、セミの交尾を見たのは、これで3度目。高い場所で行っているのか、暗い時間に行っているのか、理由はよくわかりませんが、とても稀なシーンです。先日の午後2時少し前、公園の桜の木、地上1mほどの高さで出会った貴重なシーンをワンショット、左がオス。
(Canon6D ISO 100)

2024/8/12 夏休みの自由研究 … おすすめはセミの抜け殻観察(草津市)
夏休みの真っただ中、自由研究のおすすめはセミの抜け殻観察。酷暑の続く今日この頃だが、近くの公園や林に行けば、そう時間もかけず観察記録が出来上がる。昆虫少年少女が絶滅危惧種になりかけている昨今、こんなことをきっかけに、復活してくれることを期待している。樹皮や木の葉に、しっかりと足場を固め羽化するセミたち、アブラゼミ前脚の爪をアップで撮影してみた。少年少女たちも、ルーペを使えばこんな爪がしっかり見えるはず。
セミ抜け殻の観察方法を掲載しておいたので、こちらからGO!
追伸・琵琶湖花火大会2024のようすはこちらからGO!
(Canon6D ISO 100)

2024/8/5 やっぱカッコいいな … ミヤマクワガタ(栗東市)
今年、僕の撮影フィールド内のクヌギ林は、樹液の発生が遅く、7月中旬あたりからようやく発生しはじめた。そのためか、昨年あれほどいたカブトムシが、まったく姿を見せてくれない。この林は、日中からカブトやクワガタが姿を見せてくれるので、明るい風景で撮影ができるポイント。今年はダメかと思っていたところ、ミヤマクワガタのオスが樹液に来てくれていた。ノコギリクワも良いが、ミヤマの頭のフォルムは、やっぱカッコいい。口の朱色ブラシを撮らせてもらうため、頭をナデナデ。威嚇したところをワンショット。
(Canon6D ISO 100)

2024/7/29 空の美術館 … この夏のテーマは「積乱雲」(草津市)
とにかく暑い今日この頃。台風と梅雨前線の影響で、日々青空に積乱雲が発生する。積乱雲は、もくもく、ぐんぐん盛り上がりながら、高さや形を変えていく。自宅からは、鈴鹿山系から沸き立つ積乱雲、京都側から比叡山を越えてくる積乱雲、湖西の比良山系で発生する積乱雲が撮影できるため、撮りはじめると、なかなか終われない。そのせいで、撮影枚数が急増し、写真セレクト、整理にかなりの時間を取られてしまう。ここ最近、午前中は野山で撮影、午後は自宅で雲撮影、夜は写真整理と、目が少々お疲れモードになっている。
(Canon6D ISO 100)

2024/7/22 大先輩の歴史 … 100歳を超えるヒマラヤスギの年輪(京都)
強風で折れたヒマラヤスギ、長年の労をねぎらうよう、年輪がはっきり見える形で、丁寧に伐採された。目の前に倒された巨体が横たわり、あたりには、針葉樹独特の爽やかな香りが漂っていた。年輪を数えて見ると、100を超えていることは間違いなかったが、数えるたびに数本の違いが出てしまい、途中であきらめた。今までにも、きれいに伐採された年輪を見つけると、その都度撮影してきたが、100年を超える大木の年輪を見るのは初めて。大先輩の生きた証は貴重品。心から敬いながら、丁寧に撮影させていただいた。
(Canon6D ISO 100)

2024/7/15 親離れ、子離れ … ツバメの親子(野洲市)
夏の暑さをしのぐように、水辺のヨシ原で羽を休めるツバメの親子。幼鳥はまだ尾が短く、嘴に黄色の縁取りがあるものの、かなりの飛翔力がある。それでも、自分で満腹になるまでの餌を取る技術はなく、時々親に餌を運んできてもらう。親は、幼鳥のようすを確かめるように、近くを飛び回りながら、子離れの時期を見極めているように見える。やがて子離れをした親は、渡りの時期に間に合えば、同じ巣で、2回目の産卵、子育てに入る。その時の産卵数は、一度目より少なることが多い。そんなツバメたちも子育て終盤を迎えている。
(Canon6D ISO 320)

2024/7/8 長―――い巣 … コシアカツバメ営巣(栗東市)
民家の軒下に営巣する普通のツバメに比べ、コシアカツバメは、何故こんな長い巣を作るのだろう。写真の巣のまわりには、他のペアが、いくつか営巣しているが、この巣は群を抜いて長い。巣をよく見ると、土の色が何層かに分かれていて、何年かかけて補修しながら使われているうち、ここまで長くなったのかもしれない。巣の環境としては、ヘビが登れるような壁はなく、カラスが止まれるような足場もない。これぞ「鉄壁の巣」と思いきや、隣の巣からスズメがでてきた。小さなギャングは、ここでも巣の乗っ取りを画策している。
(Canon6D ISO 400)

2024/7/1 愛弟子と水田散策 … 20年ぶりの棚田(高島市)
先日、びわこベース代表で愛弟子の関慎太郎と、久しぶりの水田散策。日本の棚田100選にも指定された「畑の棚田」。僕自身は、この棚田が無名のころ、度々撮影に来ていたが、皆に知られるようになってからは、足を踏み入れることがなくなった。20年ぶりの訪問、僕が知っている棚田風景とは、ようすが変わっていて、放棄された水田、獣よけの網や柵、時代の流れとともに、美しい農村風景が、またひとつ消えてしまいそうな予感がした。水田関係の本づくりに向けて、熱心に撮影する愛弟子の背中をワンショット。
(Canon6D ISO 100)

2024/6/24 人とショウジョウバエは同じ … アカダマキヌガサタケ(京都市)
竹林に発生したアカダマキヌガサタケ。「キヌガサ」とは絹を貼った傘のことらしく、レースをまとったようすは「キノコの女王」ともよばれるが、傘の先端「グレバ」は強い悪臭を放つ。その臭いに誘われたショウジョウバエたちが、胞子を運ぶことで、生育地を広げていくことになる。人とショウジョウバエは、同じ遺伝子群で制御されているらしく、ハエを研究することで、人の病気などの研究が進んでいくとか・・人とハエが同じ仕組みでつくられているとは、生命は不思議なことばかり。なんとも難解で、すこぶる面白い。
(Canon6D ISO 100)

2024/6/17 ドアを開けたら … 比叡山上空に夕焼け(草津市)
新住居の玄関ドアを開けると、正面に比叡山が見える。今の時期、夕日は山頂よりも少し左側に沈んでいく。日々、夕景の空色が違っていて、時間によっても、その表情を変えていくため、日の入り時間が近づくと、落ち着かなくなる。カメラの準備をし、夕食途中でも、空のようすを時々覗き、感性が刺激されれば、食事を中断し撮影をすることになる。山裾に沿うように、琵琶湖が左右に細長く見え、夕景の色変化を映しながら、水面の輝きを変化させる。頭の中で「空」の企画案が、雲のように浮かんでは消えていく。
(Canon6D ISO 100)

2024/6/10 引越し(その2)… ベランダからの朝焼け(草津市)
ベランダから「近江富士」とよばれる三上山が、駅前のビル群の向こう側に見える。この三上山の麓からは24個の銅鐸が発見されていて、少年のころ、石器や土器探しに夢中になっていた僕は、いまだに埋もれている銅鐸がたくさんあるに違いないと推測している。この季節、太陽はその三上山あたりから昇り、新住居の上を通り、比叡山へと沈んでいく。この日、朝5時カーテンを開けると、空一面が朱色に染まっていて、早苗の育つ水田も、その空を映し、空気までが朱色を混ぜたように見えた。古代人もこんな空を見ていたのかと…
(Canon6D ISO 100)

2024/6/3 引越し … ベランダからの月(草津市)
今年で66歳になる。そろそろ身の回りの整理をはじめることを決め、断捨離を開始。それをきっかけに隣町の草津市へ引っ越すことにした。さまざまな事情を考慮しての、引越し先探しだったが、結局のところ、部屋からの景観でここに決めた。多くの荷物を処分し、気持ちを新たに、残りの人生をコンパクトにスタート。引っ越しの夜、ベランダから、駅前のビル群を登る月を見る。旧住居よりは、栗東市の山が少し遠くなり、琵琶湖と空が少し近くなった。部屋からは、比叡山、比良山を見渡すことができ、空の定点がたくさん撮れそうな予感。
新住居からの天気の定点はこちら・・
(Canon6D ISO 100)

2024/5/27 更新休止のお知らせ・・・
諸事情により、しばらくの間ホームページ更新を休止いたします。
次回更新は6月3日を予定しています。

2024/5/13 初夏の水辺 … カイツブリが巣作り中(守山市)
琵琶湖近くの水路で、カイツブリが巣作り中。サンカクイやガマ、ヨシが群生する水辺で、せっせと巣材を運んでいた。巣材は群生する水生植物の葉や茎、潜水して根の部分を運んでくることもある。巣作りはオス、メスの共同作業、3日ほどで完成する。巣は水に浮いた浮巣で、完成が近づくと、巣に飛び乗り、巣の出来具合を試すようになる。琵琶湖周辺に大量に生息するアカミミガメが、巣を甲羅干しに利用するため、巣が破壊されたり、乗っ取られたりすることが増加し、カイツブリの生息数が激減の一因になっている。
(Canon6D ISO 100)

2024/5/6 池で産卵中 … オオアメンボの卵(栗東市)
成虫越冬した、ホソミオツネントンボやホソミイトトンボが、山里の池で産卵をはじめている。そのようすを撮影していると、足元の水際にオオアメンボがいた。普段であれば、足音や振動でその場から逃げていくはずだが、水際で生育したイグサの、水に浸かった茎に止まり、じっとしたまま動かない。顔を近づけてよく見ると、茎にたくさんの卵が、並んでいるまさことが確認できた。今、まさに産卵中で、近くにいるのが、おそらくオス。産卵中のメスにずっと寄り添っていた。初めて見たアメンボの産卵をワンショット。
(Canon6D ISO 100)

2024/4/29 独特の鳴き声 … ヤブサメがやって来た(栗東市)
初夏、暗いスギ林の中から「シシシシシシシシ・・・」と、南方から渡って来たばかりのヤブサメの声が聞こえてくる。体が小さく、体色が倒木などと同化し、おまけに動きが速いので、なかなかその姿を見つけられない。栗東市の山は、スギやヒノキの暗い植林地が多く、斜面が急で、倒木が多く、ヤブサメがくらすには最適の環境だ。ただその分、撮影は手ごわいことになる。暗い林内での撮影では、ストロボは必需品、300mmを片手に、通り道で待ち伏せ、手持ち撮影になる。カマドウマの幼虫らしきものを捕食。
(Canon6D ISO 160)

2024/4/22 ヤマヒキガエル … アズマヒキガエルの小型種(栃木県那須塩原市)
所用で栃木行き。用事が済んだ翌日、大沼公園へ向かう。大沼公園は標高980mのところにあり、木々の芽吹きにはもう少し時間がかかりそうだが、湿地には、ミズバショウが咲いていて、林内にはキクザキイチゲが、ひっそりと咲いていた。そんな湿地を賑わせていたのが、小型のアズマヒキガエル。ヤマヒキガエルともよばれ、地元で見るヒキガエルの3分の1くらいの大きさしかないが、これで大人。ちょうど繁殖の時期と重なったようで、たくさんのオスが「ククク、ケケケ」と鳴き合いながら、メスに求愛していた。
(Canon6D ISO 100)

2024/4/8 ツクシに産卵 … お目覚めのキタテハ(栗東市)
越冬から目覚めたキタテハが、盛んに産卵している。キタテハは数が多いわりに、交尾の目撃例が稀で、僕も見たことがない。おそらく秋に交尾をし、そのまま越冬し、産卵しているように思う。キタテハ幼虫の食草は、カナムグラ。この場所は夏から秋にかけて、カナムグラが群生するが、今は枯草に覆われていて、小さな双葉が出ていたりするが、どれがカナムグラの双葉かは分からない。きっとキタテハには、それを見分けることができ、その近くに発生したツクシに産卵したのだろう。3日間通い続け、ようやく撮れたワンショット。
(Canon6D ISO 100)

2024/4/1 味気ない名前 … ダイサギとチュウダイサギ(守山市)
野鳥の名前には、「見たまま」とも言える、なんとも味気ない名前を付けられたものが多い。一般的に「シラサギ」とよばれる白色のサギには、その大きさの違いから、ダイサギ、チュウサギ、コサギと名がついている。写真右側がダイサギ、ということは、左はチュウサギか、と思いきや、これはチュウダイサギ。なんだかな・・といった感じだが、ダイサギとチュウサギの中間の大きさだから、チュウダイサギ。大、中、小は種類が違うが、大と中大は亜種の関係、これまた、なんだかな・・とりあえず、ワンショット。
(Canon6D ISO 100)

2024/3/25 シダーローズ … ヒマラヤスギの置き土産(京都市)
ヒマラヤスギ独特の大きなマツボックリは、種子を抱いた大きな鱗片が、崩れるようにして壊れていく。この日は、樹上でシメがその種子を食べていて、その真下にいると、鱗片が集中して降ってきていた。地面は、落ちた鱗片が大量に散らばっていて、その中にバラの形をした果実の先端を見つけることができる。果実の先端は崩れることなくバラの形で落ちてくるため、「シダーローズ」とよばれ、リースづくりの材料として、人気がある。シメの種子採餌を撮影し、シダーローズを撮影し、さて、次は鴨川散策かな・・
(Canon6D ISO 100)

2024/3/18 全身を撮る … 5本指のアライグマ(栗東市)
倒木渡りの撮影現場に、アライグマがやって来た。ぬかるみについた足跡を見ると、5本の指とその先端に鋭い爪があることが分かるが、こうして足指を見ると「なるほど」と実感できる。撮影時間を見ると19時。昼間に撮影現場までの林道を歩いているとき、明るい時間、この山のいったいどこにいるのだろうかと、いつも感じていて、岩場の隙間など、ついつい覗き込んでしまう。冬のカメラ管理は、指先がかじかんだりするが、スズメバチやしつこいアブなどが飛び回っていないので、集中して作業ができる。
(Canon6D ISO 100)

2024/3/11 なんだ君は … そうです私が変なツグミです(京都市)
咲きはじめたばかりの、まだ背の低いセイヨウタンポポの撮影をしていると、目の前に飛んできたのがハチジョウツグミ。「ちょっと待てよ」と声をかけ、タンポポを撮っていた100mmマクロを300mmに交換する。その間に、どんどんこちらへ近づいてくる。「そんなに近づいてきたら、画面に入らなくなるでしょ、100mmのままでもよかったかな・・」などと、独り言を言いながら、少し下がる。シャッターを切ると、その音に反応し、首を傾けながら立ち止まる。
「よしよし、そのまま、そのまま」でワンショット。
(Canon6D ISO 100)

2024/3/4 お早い目覚め … ニホンカナヘビ(栗東市)
最近、長雨が続いていて、ようやく青空が広がった。今日は2月28日、啓蟄にはまだ少し早い山麓の道。何かいないかと、岩場の草藪をゆっくりゆっくり歩きながら見ていると、日当たりの良い岩場の穴から、カナヘビが顔を出した。「あら、早い!まだ寒いでしょう」カナヘビは冬越しから目覚めると、日光浴をしながら体温を上げる。すぐ近くに腰を下ろして、撮影しながらようすを見ていると、何度も目を閉じて、眠ってしまいそうになる。そんなカナヘビと一緒に2時間も過ごしていたら、こちらもウトウトしてしまう。
(Canon6D ISO 100)

2024/2/26 全身を撮る … 倒木を歩くタヌキ(栗東市)
今回の動物撮影のテーマは「全身を撮る」。地面を歩く姿を撮影すると、足指が枯れ葉などに埋もれてしまい、分かりにくくなってしまう。そこで考えたのが、倒木を歩いてもらうこと。これでうまく撮れれば足先も写るはず。テスト撮影で最初に現れたのがこのタヌキ。思惑通り足先までよく分かり、まずは作戦成功。欲を言えば、このあたりで立ち止まり、顔をカメラに向けて欲しいところだが、無人カメラでは、なかなか難しい。さて、これから誰が来てくれるのか、季節の変わり目でもあり、楽しみにしている。
(Canon6D ISO 100)

2024/2/12 梅の季節 … ジョウビタキには白梅がよく似合う(京都市)
ほころびはじめた白梅に、ジョウビタキがやって来た。このイケメンのジョウビタキは、性格もアイドル向きで、枝移りしながら、さまざまなポーズをとる。こちらが下がらないといけないくらい近づいてくることもあり、ここまで人を恐れないということは、もしかしたら、どこかで餌付けされていた個体なのかもしれない。「ただそこにいる」という写真にしかならないが、せっかく季節を感じる梅花に来てくれたのだから、梅の香と一緒にワンショット。そちらから見る、長身のカメラ男は、どう見えていますか?
(Canon6D ISO 200)

2024/2/5 雪上にポツン … 穴から出てきたホオアカ(守山市)
積雪の日、雪に埋もれた田んぼで、ほんの少し顔を出している二番穂のなごりが動いていた。「何かいるな・・」とレンズを構えて待っていると、雪穴の中から出てきたのは、ホオアカ。草の種子など、食べ物が雪に埋まってしまい、見つけたのが二番穂に残っていた米粒だったのだろう。なごりの米粒が顔を出している雪穴は、その他にも数か所あり、そこにはヒバリやホオジロの姿を見ることができた。雪風景はいつも美しい。
(Canon6D ISO 100)

2024/1/29 求愛ポーズ … コガモがキュンと縮む(京都市)
300mmを片手に、冬の鴨川沿いを散歩する。天気の良い日は水面が青く、水鳥たちもより美しく見える。コガモが4羽「ピー、ピー」と鳴き合いながら、水上をくるくる回転していた。2羽のオスは、背伸びをしたり、体を湾曲させたりして、求愛ポーズを競っていた。見ている限り、メスは大した興味を示すこともないが、離れていくわけでもなく、4羽仲良く行動していた。普通にしていると見ることのない、緑色に輝く翼鏡(よくきょう)が求愛ポーズでは、はっきり見ることができる。顔と翼鏡と尾の絶妙な色合いが美しい。
(Canon6D ISO 100)

2024/1/22 いたいた♪ … ホソミイトトンボ成虫越冬(栗東市)
毎年、冬越し探しをする山の野道。100mほどの間に、成虫で越冬するトンボやチョウを見つけることができ、今年は、5匹のホソミオツネントンボと2匹のホソミイトトンボが越冬している。ホソミオツネントンボは、ゆっくり、ゆっくり歩きながら山側の藪を見ていくと、それなりに見つけることができるが、一段と体が細いホソミイトトンボは、発見の難度が上がる。体をクネクネと曲げ、枯草と一緒に風に揺れているため、正直言って、偶然見つけられるといった感じだ。
風が吹いても、周りの草が体に当たらない場所で越冬する。
(Canon6D ISO 100)

2024/1/8 フワフワ … 初春のエナガ(栗東市)
新春の山歩き、静かな林から聞きなじんだ鳥たちの声が聞こえてくる。ヤマガラはアカマツのマツボックリから種子を引っ張り出し、コゲラは冬枯れの木立を昇り降りしながら梢を叩く。カケスは「ジャージャー」と鳴きながら、スギ林の中からこちらのようすをうかがっている。ヤシャブシの枝に群れていたエナガが、一斉に林道わきの藪に降りてきた。気温が低いせいか、羽毛を膨らませているエナガに、初春の光が差し込みフワフワに見える。茎の中に隠れる昆虫を探し、忙しく動き回る姿をワンショット。
(Canon6D ISO 100)

2024/1/1 2024年・新年のご挨拶
今年は辰年ですが、辰の写真がありません。
ご挨拶といたしまして、中島みゆきさんの「銀の龍の背に乗って」のワンフレーズを演奏させていただきます。